10月9日正午ごろ、仙台駅に到着した東北新幹線の車内で薬品とみられる液体が漏れ、５歳の男の子を含む乗客ら６人がけがをしました。
全員、命に別状はないということです。
今回は、そんな東北新幹線で漏れた薬品は何だったのか？
また、試薬の硫酸の危険性について合わせてお伝えしていきます！
JR仙台駅の東北新幹線で“薬品漏れ”か
新幹線動いたけどバッグから煙が出てて乗れない pic.twitter.com/pA4grZ1LLE
— ながいまる (@nagaimaru07) October 9, 2023
ＪＲや消防によりますと９日正午ごろ、ＪＲ仙台駅に停車中の東北新幹線『はやぶさ52号』の乗客から、
「車内で液体のようなものを触りやけどをした子どもがいる」
と消防に通報がありました。
その後、体調不良者を含め６人がけがをし、５人が病院に搬送。
この中には５歳の男児もいたということです。
また、乗客によりますと、車両は仙台駅ホームに入ったところで急停止し、
などとアナウンスが入ったということです。
また騒ぎになった後、他の乗客の男性が
「薬品漏れをした。危険なものではありません」
と謝罪していたということです。
東北新幹線で漏れた薬品は何だった？
久々に仙台駅来たら新幹線ホーム封鎖されてるしものすごいことになってる
— Daigo ʅ(･Θ･)ʃ (@Daig_O) October 9, 2023
車内で薬品漏れらしいけど… pic.twitter.com/oTsNSB3CiP
では今回、仙台駅に到着した東北新幹線の車内で漏れた薬品の正体は何だったのでしょうか？
液体を所持していた男性によると、
“試薬の硫酸”だったとのことです。
また、警察によると、液体は、地質調査などを行う会社に勤務する東京都在住の４０代の男性が、仕事で運んでいたとみられる薬品ということです。
“試薬の硫酸”は発煙硫酸だった？
発煙硫酸（はつえんりゅうさん）は濃硫酸に過剰の三酸化硫黄を吸収させたもの。
空気中ではSO3ガスを発生して白煙が上がります。
そして、使用用途は 染料・火薬の原料や酸化剤などに用いられます。
“試薬の硫酸”は車内持ち込みOKなのか？
JR東日本の規則によると、“試薬の硫酸”などの薬液は保存状態によっては持ち込み可能とのことでした。
試薬の硫酸の件、保存状態によっては持ち込みが可能らしい
— DeltaStruct @駆け出し競プロer (@DeltaStruct) October 9, 2023
事故ってるので流石に怪しい気もするが
(JR東日本旅客営業規則 別表第4号危険品 出典 新幹線は別で規定されてるかも) pic.twitter.com/B09TBuEQtQ
ただ、今回持ち込まれた“試薬の硫酸”が上記の規定をしっかり守っていたかは不明です。
薬品を車内に持ち込んだ男性は逮捕される？
【東北新幹線 車内で黒鞄から煙が発生】
— 事件速報 (@tokyoaccident) October 9, 2023
ーー隊員が防護服を装備し活動中ーー
東北新幹線の車内で、黒い鞄のようなものから気体・液体が流出しているようです。3人ほどが負傷しており、仙台駅の新幹線ホームには規制線が張られています。#消防車 #液体漏れ #薬品 #事故pic.twitter.com/GgGVk8MrIh
では今回、“試薬の硫酸”を車内に持ち込んだ男性は罪に問われるのでしょうか？
現時点で警察は、以下のように捜査を進めているとのことです▼
警察は、男性が故意に薬品をばらまいたものではないとみていますが、業務上過失致傷の疑いも視野に捜査を進めています。
日テレNEWS
警察は男性に対し、“故意”ではないとみているものの、業務上過失致傷の疑いで捜査を進めるとのことでした。
たしかに、今回の一件で乗客4人がヤケドなどのけがをし、2人が体調不良を訴えて病院に搬送されています。
これが故意ではなくても、他人に怪我をさせてしまっている時点でアウトですよね。
そのため、業務上過失傷害罪に問われても仕方ないのかなと思います。
また、今後の争点は男性が勤める会社が把握していたのか、全く知らなかったのかで大きく変わる可能性が高そうです。
今後、この件に関して進捗がありましたら随時更新していきます！
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