【なぜ】ロシア内戦を分かりやすく1分で解説!勢力図はどうなっている?

2022年に開始されたロシアによるウクライナ侵攻。

しかし、ここにきてロシアでは内戦が起こる可能性が高まってきました。

なんとロシア軍に協力していた雇い兵組織「ワグネル」との確執が生まれ始めたのです。

そこで今回は、なぜロシア内戦が起こりそうになっているのか?

分かりやすく解説していきたいと思います!

目次

【なぜ】ロシア内戦を分かりやすく1分で解説!

では、なぜウクライナ侵攻を続けるロシアで内戦が起ころうとしているのでしょうか?

完結に分かりやすく解説します!

ロシア内戦までの時系列
  1. ウクライナ侵攻の際、ロシア軍に協力していた雇い兵組織「ワグネル」
  2. 「ワグネル」はウクライナ東部で戦果を出していた
  3. 2023年5月5日、「ワグネル」創始者のプリゴジン氏が突如としてロシア国防省を批判する動画を投稿
  4. 2023年6月23日、「ワグネル」創始者のプリゴジン氏が『ロシア軍からの攻撃で、多くの戦闘員が死亡した』と発表
  5. 最初は誰も信じなかったが、ロシア国防省がワグネルの基地をミサイル攻撃したというニュースが流れる
  6. 「ワグネル」創始者のプリゴジン氏が『ロシア国防省は何十万人のロシア人も死なせた悪だ。悪を止めなければならない。我々に抵抗する者を殲滅させる』と発言
  7. 2023年6月24日、「ワグネル」の部隊がウクライナからロシア南部・ロストフ州に入り、州都ロストフナドヌーにある軍司令部などを占拠
  8. 「ワグネル」創始者のプリゴジン氏は、ロシア国防省のショイグ国防相とゲラシモフ参謀総長が会いに来ない限り、このまま首都モスクワへ進軍すると発表
  9. ロシア国防省は軍用車両をモスクワ中心部に出動させ、警戒を強める
  10. 2023年6月24日、プーチン大統領は緊急テレビ演説を行い、「ワグネル」はロシアを裏切ったとして、反逆者は全員処罰すると発表←今ここ

そして、現在のワグネルとモスクワの位置関係を示した図がこちらになります▼

「ワグネル」側は、ロシア軍がワグネル部隊をミサイル攻撃したとして非難。

そして、指導部にいる「悪」を阻止しなくてはならないとして、「正義のために行進する」と表明しています。

雇い兵組織「ワグネル」とは?

では、今回ロシアで内戦を起こそうとしている「ワグネル」とは一体どのような組織なのでしょうか?

まず、「ワグネル」とはお金で傭兵を雇い、戦場へ送り込む民間軍事会社です。

世界各地で市民の殺害など残虐な行為にかかわっているとして、欧米各国からは制裁を課されています。

「ワグネル」はプーチン大統領とも関係が深い?

「ワグネル」創始者のプリゴジン氏は、1991年のソ連崩壊後に利権を獲得して台頭した「オリガルヒ」と呼ばれる超富裕層の1人です。

ロシアの富豪・オリガルヒとは、ソ連崩壊の際に、エネルギー企業や国有企業を手に入れた人々のこと。

1961年、プーチン大統領と同じサンクトペテルブルクの出身で、一時はクロスカントリースキーの選手を目指したこともありました。

しかし、学校を卒業後、強盗などの犯罪に手を染めて有罪となり、約9年間服役。

出所後、ホットドッグを販売する屋台を始めます。

その後、スーパーマーケットチェーンの株を所有し、高級レストランもオープン。

そこで、客として訪れたプーチン氏と親交を深めて政治的影響力を強め、「プーチンの料理人」と呼ばれるようになりました。

そして、大統領府や学校、軍などへの配食ビジネスを展開し、2014年に民間軍事会社ワグネルを設立。

世界各地の紛争地域に傭兵を送るなどしてきました。

また、ウクライナ侵攻でも戦闘員を派遣し、ロシア軍を支えていたのです。

ロシア軍とワグネルの勢力図は?

「ワグネル」の戦力は2万5000人から5万人とみられています。

対して、ロシア軍の戦力は85万人。

そのため、専門家の間では内戦が起これば一方的な展開になると言われています。

元ANNモスクワ支局長・武隈喜一氏:「今のワグネルの兵力では、今のロシア軍を相手にしてはとても無理な攻撃だと思います。あと2日、3日…ロシア軍との戦闘のなかでワグネルが殲滅(せんめつ)されていく動きになっていくんじゃないかと思う」

テレ朝NEWS

一方で、「ワグネル」は非常に豊富で高度な戦闘経験を有し、その戦力は「小国の軍事力をしのぐ」とも言われています。

そのため、単純な戦力差だけでは計れない部分もあるのではないかとの意見もありました。

「(ワグネルは)戦争のためだけに存在しています。軍と何が違うかと言えば、彼らは兵役についてるわけではなく、何の法規や軍規にも縛られることがない、ということです。

ワグネルは、表向きではロシア国家と関係ありません。だから何をしても、犯罪として罰せられることもありません」

NHKニュース

実際、「ワグネル」は過去にロシアからの許可を得て、刑務所でも徴兵していました。

なので、手段を選ばないという点では「ワグネル」に分がある気がします。

さらに、ロシア軍の中からは「ワグネル」への入隊希望を出す兵士も多いらしく、現時点の数字だけでは分からないのかなと思いますね。

また、今回の「ワグネル」の動きは武力衝突が目的ではなく、政治的な駆け引きをしているのではないかとの見方も出ています。

ワグネルは民間軍事会社としては異例の戦車などの重装備を保有していますが、それでもロシア正規軍が本気を出せばまともな勝負にはなりません。つまり本格交戦を避ける何らかの政治的な駆け引きがあり、それに失敗したら揉み潰される運命という、危険な綱渡りをしていることになります。

JSF

いずれにしても、今後どのような展開になるのか注視する必要がありますね!

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